複数の配送方法で時間指定を利用する場合(地域ごと) ID:45591
時間指定が可能な配送方法を2つ以上利用している場合の運用方法です。
本システムでは、受注伝票に複数の配送方法のお届け時間を自動で取り込めないため、本ページの設定、および受注処理が必要です。
※本ページは離島など、地域によって配送方法を変えている店舗様向けの内容です。
事前の確認事項
■備考欄変換の仕様
受注データ内のお届け時間をもとに「時間指定」を登録する設定は備考欄変換にて行います。
しかし、備考欄変換にて自動登録できるのは1つの配送方法の時間帯のみです。
複数の配送方法の設定を行っても、下記仕様により伝票に反映されるのは「より下に登録された設定」です。
・受注データ取込時の変換は画面の「上から順番」に行われる
・同じ文字列に対する設定が複数ある場合は「上書き」される
■備考欄変換「時間指定」に関する仕様
備考欄変換の「変換後」の発送方法と受注伝票の発送方法が一致した時のみ「時間指定」が反映されます。
発送方法が一致しない場合、「時間指定」は空白になります。
■備考欄変換に複数の配送方法の設定をした際に起きること
(例:上部に「佐川急便」下部に「ヤマト運輸」の設定をした場合)
・佐川急便の受注を取り込んだ場合
①上部(佐川)の設定 :伝票の発送方法と一致 →「時間指定」に値が入る
②下部(ヤマト)の設定 :伝票の発送方法と不一致→「時間指定」が空白で上書きされる
・ヤマト運輸の受注を取り込んだ場合
①上部(佐川)の設定 :伝票の発送方法と不一致→「時間指定」が空白になる
②下部(ヤマト)の設定 :伝票の発送方法と一致 →「時間指定」に値が入る
※本事象の詳細については下記ページにて画像つきでご案内しています。
配送時間帯が伝票に反映されない場合 > 「Check3.複数の配送方法の設定をしていないか?」
■受注伝票「時間指定」の仕様
伝票の「発送方法」と「時間指定」は紐づいています。(配送会社によって選択できる時間帯が異なるため)
このため「発送方法」を変更すると、「時間指定」も空白になります。
運用方法の概要
複数の配送方法を利用する場合、受注件数の割合によって運用方法を分けます。
■受注件数が「より多い配送方法」の伝票
受注データを取り込んだ際、備考欄変換によって時間指定が自動登録されるよう設定します。
■受注件数が「より少ない配送方法」の伝票
備考欄変換での自動登録は行わず、受注伝票を[確認待ち]ステータスに止めて手入力で時間指定を登録します。
(手入力で登録するために、時間帯の情報を「作業用欄」に自動でコピーする設定も必要です)
上記の運用に必要な設定と受注処理の概要は下記のとおりです。
設定1 | (一部モール/カートのみ) 受注データ取込時「より多い配送方法」が伝票に反映されるよう設定 |
---|---|
設定2 | 備考欄変換が行われた際、時間帯の情報が「作業用欄」にコピーされるよう設定 |
設定3 | 「より少ない配送方法」を利用する地域を選択 |
設定4 | 該当地域に発送する伝票を[確認待ち]に止める |
受注処理 | [確認待ち]に止まった伝票の「時間指定」を手入力で登録 |
設定1:受注データ取込時の配送方法を設定
※本章は、固定で1つの配送方法しか取り込めないモール/カートに必要な設定内容です。
(Amazon、SUPER DELIVERY、NETSEA、ebisumart、Bカート)
受注データ取り込み時、「受注件数がより多い配送方法」が受注伝票に反映されるように設定します。
下記表よりモール/カートごとの操作方法をご確認ください。
設定2:時間帯の情報を「作業用欄」にコピー
備考欄に反映される時間帯の情報を「作業用欄」にコピーする設定を備考欄変換に追加します。
(あらかじめ作業用欄にコピーしておくことで、時間指定が空白になった伝票の修正が効率的に行えます。)
【本システム画面】
- [設定]→[受注]より[備考欄変換]をクリック
- 設定する店舗を選択
- 時間帯の情報を空白に変換する設定の「変換後」をすべて修正
(該当の設定がない場合は追加してください)※修正方法は下記表のNo.1を参照
- 時間帯を作業用欄にコピーし、備考欄から消す設定を追加
※修正方法は下記表のNo.2 ~3を参照
↓
画面下部の[変換内容を保存]をクリック
(本設定後に受注データを取り込んだ伝票に適用されます。)
※1:複数の配送方法をご利用の場合でも、設定は「受注件数がより多い配送方法」のみ行ってください。複数の配送方法に関する設定を行った場合、一部受注の時間指定が空白になります。
※修正方法
No | 変換前 | 変換 方法 |
変換後 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 受注データ内の時間帯 ※A 例) 12時-14時 |
文字列に変換 | 時間指定開始→※A←時間指定終了 例) 時間指定開始→12時-14時←時間指定終了 |
・前後に目印をつけるための設定 |
2 | 時間指定開始→__言葉__←時間指定終了 ※「言葉」の前後はアンダーバー2つ |
項目に変換 | 作業用欄への反映(追記) |
・時間帯のみを作業用欄に追記する設定 |
3 | 時間指定開始→__言葉__←時間指定終了 ※「言葉」の前後はアンダーバー2つ |
文字列に変換 | ( 空白 ) |
・変換後は空白 ・すべての値を削除する設定 |
設定3:「より少ない配送方法」を利用する地域を選択
【本システム画面】
- [設定]→[受注]より[除外地域の設定]をクリック
- 既定値を確認し、必要に応じて修正/追加
※地域を追加する場合は、一覧に『郵便番号,"住所"』の形式で入力してください。
※既定値として、国土交通省の離島振興リスト(2017年4月1日時点)を元にした地域が登録されています。
- [除外地域を登録]をクリック
除外地域の削除
※「Ctrl + F」で該当の地域を検索できます。
設定4:該当地域に発送する伝票を[確認待ち]に止める
設定3で指定した地域に発送する伝票を[確認待ち]ステータスに止める設定を行います。
【本システム画面】
- [設定]→[受注]より[受注確認内容]をクリック
- 店舗を選択
- 「送り先住所が除外地域に設定されています」にチェック
↓
画面下部の[確認内容を保存]をクリック
(本設定後に受注データを取り込んだ伝票に適用されます。)
受注処理:[確認待ち]の伝票を修正
[確認待ち]ステータスに止まった受注伝票の「時間指定」を登録します。
固定で1つの配送方法しか取り込めないモール/カートの場合は、本操作時に発送方法も変更します。
【本システム画面】
- [受注]より[受注伝票管理]をクリック
- [確認待ち]の件数をクリック
- [詳細検索]をクリック
- 「詳細検索1」のタブを開く
- 確認内容にて下記を選択
DY:送り先住所が除外地域に設定されています。
↓
[検索]をクリック
※上記の条件をもとにオリジナルステータスを作成すると、次回から効率的に検索できます。設定方法は下記をご参照ください。
- 必要に応じて発送方法を変更
(一部のモール/カートのみ) - 「作業用欄」にコピーされた情報を参照し、「時間指定」にて時間帯を選択
↓
伝票右上の[更新保存]をクリック
※その後、通常どおり受注処理・出荷処理を進めてください。