オペレーションを自動化して出荷スピードを改善しよう ID:54056
ネクストエンジンをせっかく利用しているのだからもっと活用したい、というお声をよくうかがいます。「活用の種類」は企業によって大きく異なりますが、一つ間違いのない「活用の指標」として「自動出荷率」があります。ネクストエンジンのダッシュボードから確認できるこの指標は、ネクストエンジンをどれだけ活用して受注処理ができているかを表しています。
多くの企業でこの値は50%〜65%ほどですが、なかには一日の受注が15,000件以上でも、自動出荷率が95%を超える企業もいらっしゃいます。それだけの受注をさばくことを可能にし、それでいて受注処理の手間をできる限り減らす、自動出荷率の向上に目を向けてみましょう!
自動出荷率とは?
自動出荷率とは、
ネクストエンジン上で受注伝票を一度も手動で修正せずに、[出荷済み]ステータスまで進んだ伝票の割合です。
自動出荷率が高ければ高いほど、「受注処理が効率化されている=運用コストの削減」ができている状態となります。
自動出荷率を上げるメリット
さて、自動出荷率がなにかがわかったところで、自動出荷率を上げることで得られるメリットとはなんでしょうか?
より受注処理を効率化し、自動出荷率を上げるとこんないいことがあります。
もちろん、お取り扱いの商材などによっては、処理の自動化が難しい場合もあると思います。
ですが、ご安心ください。
ネクストエンジンの設定の見直しや、店舗側の案内を少し変えるだけでも、受注処理を今より効率化することができます。可能な限り少しでも自動出荷率を上げ、様々なコストを削減していきましょう。
自動出荷を妨げるもの
ネクストエンジンではモール・カートの注文を取り込み、各伝票を設定された条件を元に各種ステータスに割り振ります。この時「手動で確認が必要な伝票」と「確認せず出荷が可能な伝票」の振り分けが行われます。
この振り分けの条件や自動連携設定などが正しく行われていないと、
[確認待ち]でのチェック作業、[入金待ち]伝票の入金チェック、[印刷待ち]伝票の出荷準備
作業が発生し、受注処理のコストを減らすことができません。
この「手動で確認が必要な伝票」の数を減らすために、ネクストエンジン、店舗側の設定、運用の見直すことが自動出荷率を上げる成功ポイントとなります。
自動出荷率をあげるためにできること
TIPS1.[確認待ち]の伝票を減らす
自動出荷率を上げるためにまずポイントとなるのが、[確認待ち]伝票を削減することです。
[確認待ち]には、受注確認内容設定で設定した条件を元に、担当者が目視確認・修正を必要とする伝票が入りますが、一度「本当に確認が必要な伝票だけが、[確認待ち]に止まっているか」設定を見直してみましょう。
備考欄に不要な情報は備考欄変換でカット
[確認待ち]に止まる条件として最も多い「備考欄を見てください。」は、伝票の備考欄に購入者からの要望などがある場合、その内容を確認してから処理を進めるために伝票を止める設定です。
確認が必要な伝票だけ自動でピックアップできるとても便利な機能ですが、現在の備考欄の中身をよく思い出してみてください。
こんな理由で備考欄に不要な情報が取り込まれていませんか?
- 店舗で設定した案内が備考にそのまま取り込まれている
- 何かあったときのために、内容を残しておきたい
- ラッピング情報をピッキング指示に入れるために取り込んでいる
このような内容を備考欄に取り込んでいる場合、備考欄変換設定を見直すだけで[確認待ち]で止まる伝票の件数を削減することができます。
備考欄変換設定とは、モール・カートの受注データを取り込む際に、備考欄に取り込まれる情報を変換/削除する設定です。この設定を正しく行えば、予め備考欄の情報を自動で
- 読む必要のない購入者向けの案内文を削除
- メモとして残したい内容を作業用欄へ反映
- ラッピングの種類をピッキング指示に反映
など、様々な変換や文字の削除ができるので、備考欄には本当に確認が必要な内容だけが残り、不要な[確認待ち]伝票を減らすことができます。
受注確認内容をいまの運用にフィットさせる
[確認待ち]で止める条件を設定する「受注確認内容設定」ですが、設定内容は現在の運用に沿った内容になっていますか?
導入時に念のため、と設定した内容や、運用が変わったのにそのまま有効になっている設定はないでしょうか?
本当に必要な設定だけが有効になっているか、現在の運用に合わせて見直しましょう。
郵便番号を自動補正する
購入者/送り先の郵便番号と住所が不一致の際、住所を元に郵便番号を自動補正する機能があるのをご存知でしょうか?
本設定を行えば「購入者/送り先の郵便番号と住所があってません。」の確認内容で止まる伝票を減らすことができます。
住所から郵便番号を自動補正する (規定値設定) 住所の表記揺れを同一文字として処理する
TIPS2.入金待ちを減らす
入金情報は自動でチェックする
受注API、アプリ連携での自動入金確認はされていますか?
ネクストエンジンが自動連携に対応している決済方法を利用すれば、入金確認の手間を削減することができます。
■自動連携可能なモール・支払方法
モール・支払方法 | マニュアル/アプリ詳細ページ |
---|---|
楽天市場 楽天共通決済 (クレジットカード、銀行振込、セブンイレブン前払いなど) |
与信結果 / 入金情報の自動取込 |
Yahoo!ショッピング まとめてau支払い / モバイルSuica / コンビニ決済 / ペイジー決済 / ローソン前払 / セブンイレブン前払 / S!まとめて支払い / ドコモケータイ払い / iD決済 / auかんたん決済 / ソフトバンクまとめて支払い |
入金済データの取込設定(API) |
au PAY マーケット コンビニ決済 / 銀行ネット決済(じぶん銀行) / ATM決済 |
入金済みデータの自動取込 |
Qoo10 (受注伝票の支払方法は必ず「59:Qoo10」となります) |
Qoo10 受注処理効率化アプリ |
NP後払い | 外部システムとの連携|ネットプロテクションズとの連携 |
クロネコ代金後払い | クロネコ代金後払いサービス自動連携アプリ |
後払い.com | 後払い.com自動連携アプリ |
スコア@払い | スコア@払い自動連携アプリ |
TIPS3.アプリの活用
ネクストエンジンでは様々なアプリを利用して、機能をカスタマイズできることはご存知でしょうか?
日々行っている、伝票分割や発送方法、送料の修正など受注処理のルーティンワークを自動化したり、倉庫やPOSシステムとの自動連携を行うなど、多種多様なアプリのご用意があります。
例えば時給961円(※1)のパート従業員さんが2時間/日かけて受注処理を行った場合、人件費は38,440円/月(20日換算)となりますが、受注処理の自動化アプリは月額1,000円~利用可能なものもありますので、アプリを利用することで大幅に受注処理の運用コストを下げ、さらに費用対効果の高い施策を実施する余裕を生めるかもしれません。
さらに、自動化されることにより別の業務に利用できる時間が増え、新たな取り組みや既存業務の見直しなどの、これまで着手できなかったことを行う余裕が生まれます。
※1)地域別最低賃金時間額の平均